社会における学びの重要性と意味づけを探す
~若手社会人を対象にした現在と大学での学びに関するリサーチ~

学校法人 立命館大学「大学の学びの価値発見プロジェクト」

2019.03
学びの研究開発
Episode.1

可視化された課題

大学での学びが社会・仕事にどのように活かされているのか

カリキュラム改革に伴うリサーチの一環で、大学での学びが実際の社会や仕事にどのように活かされているのか調査をしたい。このような依頼から始まった本プロジェクト。大学での学びの価値を考える上で、本当に探るべきことはなにか…そんな問いを立てることからスタートしました。

本当に解決すべき課題

大学時代の学びへの向き合い方と現在への影響の特定

社会・仕事で役に立っている知識や能力を特定することも、カリキュラム設計上必要なリサーチ対象である一方で、どんな学習者が、社会や仕事において大学での学びを活かすことができているかを特定することが重要であると考え、リサーチ設計をしました。

学習者の姿を捉えること、どのようなVisionやモチベーションを持ち、大学での学びに向き合っていたのか、そしてそれが現在の仕事にどのように影響しているかを探る調査を実施しました。


解決へのアプローチ(メソッド)

想いを振り返りながら語る対話型Interview

当初要望をいただいていたアンケート、モノローグ形式のヒアリングから、3名の卒業を集めたダイアローグ形式のInterviewを実施しました。入学当初から在学中、就職活動、卒業後の現在までどんなVisionを抱き、そのための学習を行なっていたのか、その想いと動機づけを言葉にしていきました。その中で出てきた、もっと学んでおけば良かったという言葉。それこそが今回の最も重要なキーワードでした。
  


アウトプット

『学部パンフレット特集ページ』の作成

リサーチを目的としたプロジェクトでしたが、大学での学びとその後の人生を受験生に伝える有益なコンテンツとして、学部パンフレットの特集ページを作成しました。リアルな大学生活を伝えると共に、社会と大学での学びのつながりを学部内外に可視化する資料となりました。

アウトカム

主体的に学ぶ学習者をつくる Learning Design の重要性

Interviewを通じて明らかになったのは、社会や仕事で生きる大学での学びには、それへ向かう主体性が学習者自身にあったか否かによって大きく異なることです。
実生活や課外活動の中で課題を感じていることに対する学びは深く身になり、仕事をする上でも大いに役立っていると自分自身で実感していることがわかりました。一方、変化が大きく将来の想定が難しくっている今、何のために学んでいるのかが不明瞭なまま受動的に学んだ内容は、例えその後、重要な知識や能力であっても「もっと学んでおけば良かった」と絵に描いた餅になってしまっています。

大学での学びの価値を学習者中心とし認知に作り直すことが、今後必要ではないかとこのプロジェクト(interview)を通して強く思いました。そして、学習者の主体性、内発的な動機づけを高めていくことの重要性を改めて示すプロジェクトになったのではないかと思います。

そのために我々LiCは、まずは主体的な学習者をつくるための試みとして、2019年10月より企業連携プログラム特別講義(3回)を実施します。(Project 2の様子は実施後に公開予定です)

学びの研究開発

自分の学びをどう解釈し、
どう意味付けられるか、
そのための学びのリテラシーとは?

社会が多様化・複雑化する中、従来登らなければならない山を目指す学びから、自分で登れる山そのものを創造する「学び」が求められています。
そのために大学や企業など様々な機関と協働し、組織や個人にとって何に向かって学ぶのか、そしてその学びをどう最大限自分たちに活かすのかをリサーチします。