学びには子どもたちが没頭するアソビが必要、そんな環境を創りたい

遊びゴコロが満載のInternational Preschool開園プロジェクト

2017.6-2018.2
学びの環境デザイン
Episode.6

【GG KIDS インターナショナル保育園戸越校様】

品川区の300平米を超える建物に、遊びゴコロがあふれるグローバル保育園が誕生しました。
GG KIDS インターナショナル保育園 戸越銀座校は、1園目のアイデンティティーを大切にしながら、グローバルな教育を行う保育方針を踏襲し、子どもたちがのびのびと生活することを目指した認可外保育施設です。
その空間デザイン上の工夫と特徴をご紹介します。

 

1) 世界が複数の文脈で成立していることを認識できるゾーニング

この保育園の最大の特徴は、活動によって生活をする場所を変えるゾーニングにあります。本を読むゾーン、発表を行うゾーン、リラックスするゾーン、自己表現をするゾーンとゾーニングを行いました。
世界の国々を行き交うように、どんな活動をどこで行うのか、子どもたちが日々の生活の中で考え、感じながら生活できる空間になっています。

読書に徹底的にのめり込める森ゾーン

GG Kids インターナショナル保育園の最大の特徴のひとつは、卒園までに1,000冊以上の本を読むという“Reading”へのこだわりです。本を読む中で言語に触れ、感情に触れ、自然と言葉に対する興味、人との関わりやその上で大切にすべきことを学びます。その学びをリラックスして、自分の世界観を作るために徹底的にのめり込めることを目指し、森の中で読書をしているような感覚で過ごせる森ゾーンが生まれました。子どもたちはここで好きな体勢で好きなときに好きな本を読んで過ごすことができます。

隠れ家のように過ごせるシンボルツリー

円の入り口からすぐの場所にそびえ立つシンボルツリー。ここは子どもたちが自分たちの隠れ家のように過ごせるツリーハウスの役割を果たします。
木の幹に設置されたハシゴを登り、子どもたちだけが自由に活動できる高さ、広さに設計し、思い思いの時を過ごすことができます。一人で過ごす、友だちと過ごす、大人と過ごす、そんな時間を子どもたち自らコントロールすることで、自主性や人との関わりを育むことができます。

日本の心を育むWASHITSUゾーン

インターナショナル保育園、インターナショナルスクールに通わせる保護者は、子どもをアメリカ人に育てたいのだろうか? その根源的な問いに対して導いた答えが体現されているのがWASHITSUゾーンです。1園目の不動前校にも同様の考え方から設置したWASHITSUゾーンでは、日本語や日本文化を、そのほかのゾーンでは原則的に英語や海外文化を学び、日本人としてのアイデンティティーと国際感覚の両方を育む取り組みの一環として、日本ゾーン、インターナショナルゾーンのゾーニングを行っています。

自己表現を積極的に行う海&島ゾーン

波をイメージした青いラインを配置した海ゾーン。その先には海に浮かぶ島をイメージしたお立ち台があります。ここは子どもたちが自己表現・発表をする場として用意されています。

アトリエゾーン、ボルダリングといった遊び心も

上記のほかにも、子どもたちが日々の生活を楽しく、かつ、のびのびと生活できる工夫を凝らしました。そのひとつが鏡張りのアトリエゾーン。芸術表現や身体表現ができる場として、新たな価値創造を行うアトリエには、元々ダンススクールだったことも踏まえて、前テナントが利用していた鏡を再利用しました。さらに、最近人気のボルダリングを壁面に設置し、子どもたちの身体発達に役立てています。大きな子は通常のボルダリングとして、小さな子どもたちはつかまり歩き・つかまり立ちの道具として活用しています。
インターナショナル保育園のため、スタッフは日本人だけでなく、海外出身者も多数。そんなスタッフみんなが使いやすい収納やコミュニケーションがとりやすい間取りを目指した空間デザインになっています。安全性の高い素材選びにもこだわりました。

<DATA>
GG KIDS インターナショナル保育園 戸越銀座校
住所:東京都品川区平塚1丁目6−25 朝光堂ビル2F
ホームページ:http://nursery.gng.co.jp/

 

 

クライアント様の声

学びの環境デザイン

主体者の学びと表現を
豊かにする環境を共創する

それぞれの学びをより関係的にするための環境を共に創造します。
今までの工業社会の世の中では、プロダクトはいかに高機能で低価格を実現するかという、終わりのない競争が、生活者にとっての本当の豊かさを置き去りにして、行われてきた。
わたしたちが行う環境デザインは主体者と対話を重ねながら、自分たちを豊かにしてくれる学びの実現にとって、何が最適かを紡ぎ出します。
そして、そこはきっと頭だけではなく感情にも訴えかける様な共感覚で多感覚、そして互いを尊重し合う、関係的な環境であると信じています。