~ワールドビジネスサテライトからも取り上げられました~

子どもだけでなく保育士にとっても働きやすい保育園プロジェクト

2017.7-2018.4
学びの環境デザイン
Episode.7

輝きベビー保育園篠崎様(企業主導型保育)

今回は市ヶ谷に本社を置くFuntre株式会社様が運営する企業主導型保育園新規開業プロジェクトの瑞江園に続き、2園目のプロジェクトです。今回のコソダテリノベプロデュースも立地マーケティングからデザインから完成まで行いました。瑞江園は0~2歳児のみでしたが、篠崎園は約300㎡の広さを確保できたため、0~5歳児をカバーし、定員も80名以上と今回東京都内で企業主導型保育制度の申請を行った保育園でも2番目の規模を誇るとのことでした。今回はいくつかのポイントに絞って輝きベビー保育園篠崎園をご紹介していきますが、今回の大きな柱としては働く保育士さんたちの働きやすさがありました。

働く職場としての視点から保育園の立地を考える

保育園の立地選びをするときに、まず当然考えるのは、「どれだけの子どもたちに通ってもらえるのか?」です。ただ、近年の保育園増加に伴い、急激な保育士不足が進み、保育士がいないから定員の半分の人数までしか預かれないという話をよく耳にします。

そのため、輝きベビー保育園様では子どもたちが通いやすいかだけでなく、「職場として保育士が通いやすいか?」という視点を立地選びの時に強く意識しました。具体的には駅からの近さや、入るビルのクオリティや安全性、通勤電車を使う際はどれくらいの込み具合かなどです。これらの点にこだわり続け探していった結果的に篠崎駅徒歩1分という好立地に巡り合うことができました。

また、1延目が一駅違いで車で6分程度の瑞江でしたので、何か突発的な出来事が起こってもお互いにフォローできる体制作りできる場所を意識しました。

 

子どもたちが毎日ワクワクでき、保育しやすい空間へ

輝きベビー保育園様は1園目のときから、子どもたちが毎日の園での生活が楽しくなるような園の内装デザインを意識されてきました。更に代表の赤松様は「保育には余裕とチームが必要」と考えており、保育士が職場として気持ち良く働けることが、気持ちにも保育にも余裕をもたせ、それが子どもの教育にもいい影響があると考えております。

今回の物件は横に長く、長方形に小部屋みたいなスペースがいくつかある空間でした。ただそこをよくある年齢ごとに壁で区切ってしまうと、せっかくの広さが台無しになってしまうため、必要に応じて部屋を区切ることができる可動式の壁を採用しました。
最初からある4つの小部屋は各部屋にテーマ性(緑:山、青:海など)を持たせ子どもたちがこもって遊べる空間にし、瑞江園で人気だったボルダリングスペースなどにしました。そして、オリンピック競泳の池江璃花子選手が小さい時に使っていて、乳幼児期の感覚を覚醒させるのに効果的だと言われている雲梯も瑞江に引き続き採用しました。
今回最も特色があるのは玄関ですが、今回の物件が2階にあり、建物にはいってから2階の保育スペースまで行くのに距離がありました。そのため、雨の日でも毎日子どもたちがワクワクできるようにと、空のトンネルをイメージしてつくることにしました。
そして、最後に素材についてはもちろん子どもたちの安心安全を考えて、アレルギーフリーでヨーロッパなどでよく使われる亜麻仁油の床材や、コソダテリノベが提携している林業の会社から提供された奥多摩産材を使いました。

また、保育をしやすいように可動式の壁はすべてとなりの部屋にいる子どもが見えるように部分的には透明になっていたり、事務所スペースが1園目より広くなっていたりと、できる限り保育士たちの職場としての意識も強く持ちました。

保育士募集への取り組みについて

待機児童問題が近年大きく取り上げられる中、それと同時に保育士不足が深刻になりつつあります。それに対して今回の篠崎の保育士募集には定員の4倍の募集がありました。それはもちろん園の代表やスタッフの地道な努力はもちろんですが、保育理念をしっかり作りそれをWEB上や説明会でしっかりと伝えることが重要だそうです。私もリクルートで企業の採用コンサルタントをやっていた時に同じような経験をしたのですが、「自園の将来ありたい姿やビジョンを分かりやすく相手に伝える」ことはとても難しいことですが、それがきちんと伝わると、自分の働くイメージがしやすいので、より多くの人に応募してもらえるということです。
そして、他にも輝きベビー保育園さんでは自分の子どもも同じ保育園に入ることができたり、作り物をできるだけ減らし残業時間を減らす工夫をしていたり、保育士さんたちの働き方改革にも積極的に取り組んでいます。

 

クライアント様の声

学びの環境デザイン

主体者の学びと表現を
豊かにする環境を共創する

それぞれの学びをより関係的にするための環境を共に創造します。
今までの工業社会の世の中では、プロダクトはいかに高機能で低価格を実現するかという、終わりのない競争が、生活者にとっての本当の豊かさを置き去りにして、行われてきた。
わたしたちが行う環境デザインは主体者と対話を重ねながら、自分たちを豊かにしてくれる学びの実現にとって、何が最適かを紡ぎ出します。
そして、そこはきっと頭だけではなく感情にも訴えかける様な共感覚で多感覚、そして互いを尊重し合う、関係的な環境であると信じています。